FLOWER KNIGHT GIRL フラワーナイトガールを詳細レビュー

“じゃぶじゃぶ”で有名な彼の作品であるが、悪評を覆し
今やDMMGAMESトップクラスの人気を博している

SDキャラクターの造型は見事の一言であり、業界屈指であろう
キャラクターは花の名を冠しているが、擬人化ではない

サービスから大分時間が経っており、システム面はかなり改修され
ゲームとしては概ね問題は無くなったのだが―――

一つ、構造的欠陥が存在する。


フラワーナイトガール FLOWER KNIGHT GIRL
PCブラウザ専用 960×640
15年1月27日サービス開始
http://www.dmm.com/netgame_s/flower/
https://twitter.com/flower_staff

20年末になんやらが終了するFlash制作だが
何らかの対応をすると明言している。


ユーザーからは ”お花” ”花騎士” とも言われる

バリエーションキャラクター制を、暫く立ってから採用
キャラクターの追加はかなり多い。
バリエーションキャラを含め、月に8人程度

ガチャ等に使う「華霊石」、つまり課金石を事あるごとに配布しており
ユーザーからは冗談交じりで、常に配布する言い訳を考えてると言われる程
その配布量は非常に多く、稀にユーザーがドン引きする程。

他、色々とすごい。
ハロウィン等、全員分(300近く)の季節ボイスを幾つも追加したり
全部見るだけで1時間以上かかる、全キャラからの
団長(プレイヤー)宛のクリスマスカードを作ったり
ワールドマップ他色々。なんだかよく分からないレベルだ

多少PCスペックが必要だが
Flash製なのでcherme系の、強制画質変更アドオン「FRQc」が有効
それでもヌルっとはいかない
ただロードは短く、起動20秒でホーム画面に移る位。

17年のいつぞやに、ゲームデータのダウンロード機能が追加された。約600MB

効果のほどは、なんとも?

世界観~シナリオ

要約すると。
世界花に支えられた、平和な花の世界だったが、世界の外側より来る死にゆく世界の支配者とやらに
虫を、巨大で好戦的な”害虫”に変えられた。
当時の騎士団長は、世界花の加護を受けた”花騎士”を率いて世界を守り、1000年経過。
未だ害虫との闘いは続いている―――

イベントシナリオでは当の害虫も割とおちゃらけてはいるのだが
世界の状況は割と深刻であり
キャラクターも本人や親族が被害にあっていたりする事がままある

 

メイン、イベントシナリオについて

サービス開始暫くしてから、フルボイスのメインストーリーを現在も順次追加中
質その物は悪く無い。無いが―――
キャラゲーとして致命的な欠陥が存在する

それは主人公―――”団長”の存在が余りにも希薄な事だ。
現場に居るには居る事が多いのだが、話を振られる事もほぼないしセリフも文も無く、主に新キャラのみで会話が進んでいく。

「軸」が無い―――これでは入り込むことが出来ない

最近は旧キャラも(バリエーションタイプも含めて)絡むようになった
なったが、やはり「欠陥」と言わざるを得ないだろう

キャラクエはサービス当初は存在しなかったが、後々実装。さらに後にフルボイスとなった。こちらは団長視点で展開されるが、団長は地の文のみで表現され、自身のセリフは無い
強いキャラクター性もなく希薄であり、やはり「足りない」と言える
キャラクター自体は非常に魅力的な分、惜しい


システム
基本的にはそう凝ったものは無い
敵に弱点属性はあるが、味方にそんなものは無い
レベルアップは合成のみであり、キャラ数が多い事もあって少々苦労する

戦闘は1隊5人の最大4隊+友軍1隊で構成される

戦闘マップではひたすらクリックで進める事となり、少々面倒か
1クリックで敵と当たるまで自動移動するオプションや、戦闘時の画質を落とすオプションが追加された。

戦闘では、倍速モードを使っていると敵味方一方がそれぞれ一斉に動くため
1マップで数度戦闘はあるが、かかる時間はかなり短い。

(スキル攻撃中は画面が黒くなる)

マップに存在する敵シンボルを全て撃破してクリアすれば報酬があり、課金石が獲得出来る訳だが
1隊でもゴールすればその後敵をスルーしてしまう
隊のキャラ全員の移動速度平均が隊速度となっており、稀に調整が必要となる

イベントにはイベントマップだけではなく、併せてマップで入手するアイテムで
単純に交換やパネルめくり、ガチャでイベントキャラを入手する式の物がある。要確認
基本的には、新規でも特に問題なくイベントキャラが入手できる

時折「クジラ艇」任務をやっており、こちらは最大40人搭載の戦闘となり、シナリオも存在する。


搭載した花騎士の属性が過半数偏ると艇の属性が変わり、マップに合わせて優位に進めることが出来る。ので、育てる必要のあるユニットは多い。

イベントの復刻は今はしょっちゅうやっている
一つは普通に復刻。もう一つは、古いものから順に常時復刻として追加しており、いつでも選択可能。
17年8月現在では、サービス開始9ヵ月先のものまで常設されている。
ただし、当時に入手可能だった最大16の課金石は、2つとなっている

ガチャ

確率は、他のゲームと比べてやや低いか。ただ冒頭に書いた通り課金石の配布が多量であり、加えて特定のキャラの排出率が上昇するピックアップは常に行っており
これがまたよく仕事をし、上昇率はかなりものであると考えられる

他にも、他ゲームと比べ異常なほど安い、金(6%)確定の「ステップアップガチャ」も時折行っている
よって、基本的には総合で言うと良い方だろう。・・・”虹”キャラを除いて(0.5%)

そんな虹も、今となっては年に何度かDMMポイントで
「虹を含む11連」及び「11連+キャラを選べる虹or金交換チケット」を販売している
多少なりお金を使っても良いと考えてる人にとっては、割の良い方だろう。


スタッフ公開イラスト、ボイス共に無し。イラストは複数人、当人から公表している
ボイスイベントシナリオのみ無し
主人公絵無し
サービス終了度サービス開始2年半立った今でも問題が無い。ランキング1位もザラ
総評 65点
シナリオ☆☆☆
キャラクター☆☆☆☆☆★
システム☆☆☆☆
時間の取られなさ☆☆☆
主人公の存在感☆☆

セリフがあり存在感のある主人公で一人称だったのなら90点前後付けてたかも。

専用キャラクターシリアル付きの書籍が発売されている
“エピソードコレクション”はゲームライター書き下ろし
小説は2016年現在4巻まで発売、5巻は17年発売予定
1巻だけはどうにも評判が悪いのだが、筆者的にはなんら問題が無い
シリアルキャラクターの1番人気は恐らく、2巻の”トリカブト”。(社会的な意味で)団長達を死に至らしめている

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